「ふくナビ」のトリビア第71回
今年は、クラシックファッションや、トラディショナルファッションという言葉を良く耳にします。
いつかは戻ってくるのは必須のことなのですが、今年の戻りはいつにもまして大きいような気がします。
例えばレディースファッションでは冬の定番、ウールコート。
こちらのアイテムは毎年『マストアイテム』として取り上げられている、定番中の定番。
トレンドにあまり左右されないので、永く愛用できるのがうれしいですね。
っと、このウールコートなんですが、今シーズンは、60年代、70年代リバイバルの影響か、
『赤・オレンジ・緑』などのヴィヴィッドカラーが以前にもまして使われています。
色使いの変化はトレンチコートにも見られ、同様にカラーバリエーションが広がっています。
このトレンド回帰現象にもれなく、往年の人気柄『千鳥格子柄』もよく着られているようです。
この『千鳥格子柄』はクラシックなイメージを強く持っているので、
OL女性などのオフィスで働く女性には根強い人気のようです。
この『千鳥格子柄』、その名の通り、千の鳥が飛んでいるように見えることから、
『千鳥格子柄』と呼ばれているわけですが、海外では『ハウンド・トゥース』と呼ばれています。
つまり彼らには『犬の牙』に見えるようですね。この柄が。少々物騒な気がしますけれども。
そこで今回は、この『千鳥格子柄』についてのトリビア。どうぞ!
『千鳥格子柄』の歴史は古く、かの有名な方も愛用されていました。
その人物とは、
「千利休(せんのりきゅう)」でした!
そうです、あの茶の湯の利休居士です。
ちなにみ『千鳥格子柄』は、千利休が愛用していたことにちなんで、
『利休間道(りきゅうかんとう)』と呼ばれることもあるそうです。
この間道(かんとう)とは『縞、格子柄』の総称のことを言いますので、
さながら『利休柄』とでもいったところでしょうか?
良い物は、いつの時代でも良いんでしょうねぇ。